ブレンパワード 1巻(1、2話)

キングゲイナーが好きな人ならブレンパワードにも適性があるらしい、という話を聞いて、
早速1巻を借りてきました。
元々永野護が好きなので(最近はどうかと思うが)興味はあったのですが、
放送前からどうも関連記事から駄目臭が漂っていたので避けていました。
でも何故かサントラは持っている 笑


さて、まずOPが唖然。キンゲのOPの唖然さとはまた違う方向に。
意味不明なまでに全裸のお姉様方が乱舞していること自体は置いといて、
この画面全体から迸る電波は一体なんなんでしょう…
最初から最後まで妙にサイケテイスト全開だし。
すこしばかり細工したらゴアトランスのVJのネタに使えそうな勢いだ。
やたらと空を全裸のお姉さんが飛んでいて、妙な遺跡の上に全裸のお姉さんが立っていて、
海の底に巨大な全裸のお姉さんが横たわっていて、どれも意味不明だがサイケ的にイイ!
ある種のトリップビデオ的効果をもたらしています。
描画の微妙に不自然なクドさがポイントでしょうか。
本編はこう、なんていうか富野色出まくり。
なんでそういう話になるんだという強引な展開が先を予測しづらくさせている為か、
1話の内容が非常に濃くなっている。ここはキンゲと同じ要素だ。
ブレンパワードのデザインは曲線が多くディティールも細かいので
少しごちゃごちゃしすぎて当初は違和感を覚えたが、
搭乗者達がまるで子供と対話しているようにブレンを扱っているので、
機械というよりそういう生物であると捉えてくると、これはこれでいいような気がする。
操縦シーンは結構説得力があって面白いしね。
ありがちなキー入力やレバー操作でどうやってそこまで細かい動きが制御できるんだという
疑問がちゃんとクリアできていてスッキリする。
でもブレンを生み出すディスクのデザインのインパクトのなさはどうかなあ。
細かくしっかり描写してあると如何にもSF的なデザインで恰好いいのだが
冒頭に出てきた飛び回るアクションを見ていると、
省略して描かれる際にどうしてもただの丸みたいに見えて迫力がない。
話は相変わらずというかなんというか、詳しい事はもっと先にい行かないと明かされないようで、
まだ1巻の時点ではオリジナルな単語の乱舞でちゃんと理解できているか自信がない。
だが、これが富野監督の特色だろう、ちょっと問題のある登場人物達が始終衝突しあっている様子は面白い。
とりあえず2巻を見ようという気にはなった。
EDの曲は以前から好きだったのだが、この絵はかなり面白いと思う。(写真だが)
色鮮やかだがどこかどす黒い植物の接写がどれもみなエロを想起させるものばかりで、(さすがアラーキーというか)
ここに来て、OPからブレンのデザイン、そしてEDにいたるまで、
こういう生々しい肉の感触みたいなのが通奏低音として響いているのかと気づく。

結論としては結構見ごたえあったように思う。適性があったという事か。