7月の出だしは暇だったんだけど新規案件がぼちぼち忙しくなってきたかなー。他の人んとこの撮影とかのんびり手伝ってる場合じゃない。7月末に新規案件ラッシュでフジロック行く予定が丸々飛んだのは本当痛い…ああ、GONGよ…ああ(以下略
あいかわらずヱヴァ破のことずっと考えちゃってる。病気だな。どうしてこうなった。各部分の何が良くて、何が駄目で気に入らないのかみたいな枝葉末節についてはもう充分考えきった感じ。しかし結局全4部作といわれる新劇版の中の2作目、と考えると大きな「エヴァ」の物語の中でこれがどういう位置づけになるのか、という事にはまだ興味がある。そ、まだ2本あるのだから(公開は1度だけど、わざわざ2本仕立てにするという所にヒントがある。単に売り上げを向上させる手段ってわけじゃないだろう)、常識的に考えて「破」の「よかったねシンジ君」がメインディッシュであるわけがないのよな。この次の展開を色々妄想するだけでものすごく楽しくなる。例えば本当にこれがシンジの妄想の世界だったとしたら。そしてそんなありきたりなオチにも関わらずあと2本引っ張るだけの価値のあるストーリー、絵というのはどんなものだろう?これだけ冷徹に、「人物描写が足りない」だの「展開が速すぎる」だのいった当然予想される批判の可能性をばっさり無視して*1、ひたすらなエンタテインメントに徹することができるスタッフだ。必ずなんらかの方向で振り切れた作品になると信じている。そしてできればそのレヴェルに自分の妄想が追いついたら最高だな。
追記:どっかの批評で、「批判されるべき傑作」と書かれていたが、それはなんだかいい得て妙だと思った。4部作の2つめの役割として、批判される事自体も演出なのだとしたら恐るべきことだ。これは妄想電波に近いけど…
追記2:パンフをあとから読んでみたら、鶴巻監督のインタビューが結構面白かった。当初、敢えてまたエヴァ劇を作るという事自体をまた一つの映画として考えていたらしい。(今はどうなのか不明)この視点も今後の展開や映画の読み方のヒントになるんじゃないだろうか。

*1:ここらへんを力いっぱい批判しまくる連中が目に付くが、TV版や旧劇、それ以降の作品と様々な作品であんだけキレキレの編集をしてきたスタッフなのだから、当然なにもかも承知でやっているに決まっているのだ。俺ら凡愚共がすぐ気づく程度の問題なんて、締め切りなど縛りの緩い現体制ではとっくに了解済み、敢えての事だろう。まあそれでもあれっ?て所はあったけど…