目出度くなくも32歳になってしまいました

忙しい時ほど脇道に逸れたがるものである。
会社のデスクトップPCに繋がれた 出所の知れぬ安スピーカーをONKYOのGX-D90に自腹で新調。(PCからUSB→オーディオインターフェースONKYO U55GX→同軸デジタルで接続)
もっと高いものを奮発してもよかったんだけど 如何せん周りに本やら電子機器のノイズで目一杯の机上に これ以上の物を置いてどうするって話である。
しかし。
320kbpsのMP3が物足りなくなった…やっぱり可逆圧縮の方が音の煌き具合 瑞々しさが違うのがわかってしまうのである。ああ。1000枚弱のCDをまたエンコしなおし…?(※小生 自宅のCDを全てMP3にして会社に外付けHDごと持ち込んでいる不届き者)
しかしこのGX-D90というスピーカー 価格の割には(16000円前後)良い音だが何かまとまりの無い 微妙にいらん共振を中音〜低音に感じる。やはり机に直置きなのが悪いのか。振動が問題なのだとしたら 今度インシュレーターを買うので改善に期待。
人間贅沢に慣れるとキリがない。
通勤用のカナル型イヤフォンSHUREのE4cが断線 修理に出す。SHUREのカナルは本当に断線しやすくて泣ける。半年持っていい方って一体…
というわけで代替機にSONYのCD900STも購入。てカナルから密閉型ヘッドフォンて全然違いますやん(心の突っ込み)。モニタ用でよく知られる定番機なので一度聴いてみたかった。
第一印象としてはとにかく音の解像度が高いです(※買ってきたばかりなので未エージング)。モニタ用途なのでとてもフラットで素直だがそれほどつまらなくも感じない柔らかい音。満遍なく多ジャンル聴き倒す自分には向いているし いい音源ならそれだけ応えてくれる良品と認定。見かけ以上に着脱感が軽いのも良い。E4cが修理から帰ってきたら仕事用に回す事に決定。ここのところカナルタイプが俺ブームでポータブルな出力装置なら2万円OVERじゃないと聴けたものじゃないと思いこんでいたが 今更ヘッドフォンタイプのコストパフォーマンスの良さを大実感です。E4cもイヤフォンの部類では相当良い方に入ると思うのだが やはりコンパクトさをある程度犠牲にできるなら断然ヘッドフォンタイプという事。まあよく考えなくても当たり前だな。

ついでに今月は俺誕生日祝いキャンペーンの一環としてCDを20枚程ドカ買い。当たりが多かったので内容はいずれまた。

音楽をやり直す 大谷能生に学ぶ、リスナーの心得
http://cinra-magazine.net/vol.14/CONTENTS/MUSIC/T1.HTM

ヘッドフォンで思い出したが ここのテキストで外を移動する時にも音楽を聴いているのは自家中毒、「電車一本分麻酔打っとくか」みたいでイヤだ、と書いているが上手い例えだと思った。
時には外の音と映像をポータブルプレイヤーの音楽と意識的に混ぜて聴く事を楽しんだりもするが(視線も意図的に移動させれば観客俺だけの即席VJ!!) 基本的に外界を直に感じたくないが為の目隠し 麻酔 ぶっちゃけ一種のドラッグみたいなもんである。これがないと真っ裸で外に放り出されたような気分になって居心地が悪くなってしまう。
でも 今日の夕方の雨上がりはどっしりした布団のような質感を伴った湿度と熱気 生き生きとした人々の往来と随分来るのが早くなった夕暮れのブルー 熟した植物 つまり夏の終わりの匂いが息苦しくも心地よく、手にした新品のヘッドフォンをいつものように店の前で開封し即座に音楽を流してしまうようなことは考え難く そのまま自転車で会社に戻った。音楽は、鼻歌で。