比較的暇な日々が続くこのごろ。
週末特に用事もなくのんびりしていると、新しい趣味が増えた。
1.デジカメを持って家から知らない所まで散歩する。飽きたら違うルートで引き返してみる。
2.カフェバーで飽きるまで読書する。店員の白い目が気になり出したら帰る。
3.自宅の窓を開け放ってビバップを爆音で流しながら空を眺める。完全に日が暮れたら終了。
どれもおすすめ。

1.について

夏前にリコーのGR DIGITALというデジカメを買った。レンズが単焦点(つまりズーム機能無し)の28mm相当と、かなり広角で癖のある機種。お値段も7万前後とちょっとお高い…がしかし、画面の隅々までとても気持ちよく絵を作ってくれる。あと、中々質感や重さが所有感をくすぐる感じでつい持ち歩きたくなる…という訳で色々撮って歩いています。あっ、それから起動時間が2秒足らずと非常にクイックなのも気に入ってる所。
http://www.ricoh.co.jp/dc/gr/digital/

2.について

久しぶりに京極夏彦京極堂シリーズの最新刊「邪魅の雫 (講談社ノベルス)」を読んだ。毎回実にバカバカしい厚みの本を作ってくるが、今回も製本の限界に挑んでいるんじゃなかろかという厚み。昔は律儀に新刊が出る度に読んでいたが、他人の体験が視えてしまうという反則的な能力を持つ探偵、榎木津礼二が目立ちだしたのにうんざりして読むのを止めていた。毎回妖怪をモチーフとしながらも「この世に不思議などない」が京極堂のモットーで非現実的な猟奇さとリアルさのぎりぎりな加減が良かったのに、そうホイホイと不思議が役立ってしまっては興醒めだと思うのである。が、意外と今回は満足のいく内容。毎度おなじみ京極堂鬱病小説家な関口の出番は少なく、いつもなら脇役クラスのぱっとしない人物達が地道に走り回る展開でさながらスピンオフだが、そういった冴えない人々の膨大な心理描写の積み重ねが最後の最後に至ってぐっと来る。榎木津の能力は最小限に、しかし実に効果的に使われていて彼が気に入らなかった自分でも納得出来るだけの重みを持っているのも良かった。

3.について

CD、買いも買ったり。寒空にはやっぱりジャズなんである。いや夏にも買ってるけど。今日はそういうのも含めて20枚弱買いました。ざっと書き連ねてみると…

Live at the Five Spot 1

Live at the Five Spot 1

Money Jungle

Money Jungle

エリントンはビッグバンド、というイメージで、ビッグバンド物はそんなに好きではないので避けがちであったのですが、これはトリオ編成。しかもドラムはマックス・ローチ(なんか控えめだけど)、ベースはミンガス。そうするとデューク・エリントンの凄さ懐の深さが視えてきました。ビッグバンドも聴いてみようかな。ミンガスとローチを従えてるってだけでもある意味凄いですけど…

チャーリー・パーカー・ストーリー・オン・ダイアル Vol.2

チャーリー・パーカー・ストーリー・オン・ダイアル Vol.2

パーカーはゆっくりじっくり聴き進めていこうと思います。

1/2 Mensch

1/2 Mensch

半分人間…崩壊する新建築…このネーミングセンスだけでもやられるのに…

Headlight Serenade

Headlight Serenade

ジャズ+トロニカというイメージに期待すると大抵肩すかしを食らっているのですが(この構成で俺的にイケてるのはスクエアプッシャー大友良英くらい)、まだ前半しか聴いていないのですが、意外と良く練られてる感じがします。何にせよECMレーベルみたく北欧〜な感じな爽やかなシュワーっとした音ですね。変態臭は一切ありません。

Out Louder

Out Louder

MMWのは昔の方が荒っぽくて腰にグイグイ来て良かったと思ってるのですがニューアルバムでジョン・スコフィールド参加のPOPをタワレコでみてとりあえず購入。そしたら当たり!グイグイ来てますヨ。ウヒョーかっこぅいー!!昔から一緒にやってたみたいなこのがっつりグルーヴ感ときたらね。(酔っぱらってます)

Oh!Mountain

Oh!Mountain

SEASON

SEASON

フィッシュマンズが好きじゃあー!!でもむやみやたらと感傷的になってしまうので、聴くのは控えめに、大事にちょっとずつ。もう俺間違っても元気でないからフィッシュマンズ。seasonとか、もうただ呆然としちゃって音の深くまで入っていくのが怖いのよ。耐性ないからこういうの…

サン=サーンス:動物の謝肉祭

サン=サーンス:動物の謝肉祭

ピアノにアルゲリッチ…これだけでどんな感じか判る人はわかるんじゃないでしょうか…他にも強力なメンバー勢揃いの室内楽編成で、どの楽器も(特にピアノ 笑)生き生きとしていてなかなかしんどい面白いです。
生まれて初めて聴いたCDというのが、小学生の時分ソニーから当時出していたクラシックのコンピレーションの20枚組くらいのやつでした。そりゃもうその中に無限の世界が見えていたもので、どれも何度も何度も、毎日飽きずに聴いていたのですがその中でも異色に感じたのがバーンスタイン指揮、御大自ら朗読付きの動物の謝肉祭でした。まあ曲が出来た経緯も冗談みたいなものだし(サン・サーンスが友人の演奏家達で演奏するために作ったパロディーに皮肉満載の曲。音楽業界に喧嘩を売っている部分もあるので長い事公にされなかったとか)異色に決まってるんですけどね。本来朗読パートなんてものはなくてただ演奏するものですけど、バーンスタインは演奏者の事やサン・サーンスの事や曲の元ネタまで曲間で喋っていて(当時の自分には英語の意味なんてわかりませんでしたが)、子供に聴かせる絵本というよりはクラシック入門のヨタ話、みたいな内容でした。

Loveless

Loveless

ポップなギターノイズにこの上ない安楽を感じる者としては、おさえていなくてはいけないと思って。

クラスターII(幻星)(紙ジャケット仕様)

クラスターII(幻星)(紙ジャケット仕様)

ATAK006

ATAK006

会社のLANでiTunesのライブラリを開放しているのですが、上司が 高橋悠治 + 佐藤允彦サマルカンドってアルバムにヒット。なんてイカす上司なんでしょう!(フリージャズ+電子音って内容です。日本人的に抑制されたリリシズム…)そんなわけでもうちょっと充実させてみるかと高橋悠治特集実施中なわけです。

Conquistador

Conquistador

友達がセシル・テイラーのUnit Structuresを返してくれません。

Miles Smiles (Reis)

Miles Smiles (Reis)

所謂電化マイルスに進む直前の作品だそうですが、なるほどモードで王道のジャズ、のようでもあるし、ファンクも潜んでいるし、フリーのようでもあるし、そんないろんな要素が見え隠れしながらも危ういところでバランスを保った凄まじい内圧を感じる音です。でも一見聴きやすいんだこれが。

Endless Summer (Reis)

Endless Summer (Reis)

すんません該当するものがアマゾンでなかったのでとりあえず上記のを。買ったのはなんかデラックス・エディションだそうで12曲はいってます。デヴィット・シルヴィアンのアルバムに参加していた曲が良かったので定番らしいこれを購入。

プレイズYMO(初回限定生産)

プレイズYMO(初回限定生産)

セニョール・ココナッツakaアトム・ハートがYMOをカヴァーしています。魔がさして買ってしまいました。以前からいくらかでてたYMOのカヴァー物よりはずっと良い出来です。もともとYMOにはエキゾがテーマな所がありましたからラテンと相性が良いのでしょうか。特にすんごい意表をついた構成の変化や判りやすい冒険はやってないようですが、こりゃただのラテンじゃないですよ。洗練されてます…

Still Life (Talking)

Still Life (Talking)

ブラームス:交響曲第1番&第2番&第3番&第4番

ブラームス:交響曲第1番&第2番&第3番&第4番

テレビドラマに踊らされてます…