5/31 hopomythumb@渋谷deceo

昨日は渋谷deceoへhopomythumb(http://www.hopomythumb.org/)のライブを観に行く。この間観たのは多分2ヶ月程前だと思うが 記憶が確かなら色々試行錯誤が見えて結構変わってきている。どういうバンドか判ってきた所で今回はなるべく冷静に聴いてみる事にした。
ライブの構成自体は以前と変わらず PCから出す低温なナレーションとシンプルな電子音やサンプリングをガイドにドラム、ベース、ギター、鍵盤、他打楽器でミニマルなロックを展開する。基本的にインストでボーカルはごく控えめ。面白いのは ライブ丸ごとの構成をPCから出すトラック(ライブ中の操作は一切してい無いように見える)たった1本に任せていて、思い切った展開や次の曲が始まるタイミングまで全てあらかじめ決められている。なのでカッチリしたリズムで生演奏のうねるようなグルーヴにはやや乏しいが(この手のバンドの利点を大きく切り捨てているようにも思う)それを利用して意表を衝く難しい展開や曲出しを次々と繰り出してくるのが面白い。前よりもリズムが複雑になっているようも思えるし演奏技術の面でもドラムが上手くなって音が良くなった気もする。しかし目立つ難点もあり 前回も気になったがPCから出す音色がサンプリング集から取ってきてそのまま貼り付けたような感じで演奏から浮いている。曲間のナレーションは独自の冷えた感じがあって面白いのだが少ししつこすぎて前の曲の流れを完全に断ち切ってしまっている為いちいち醒めてしまう。リズムを面白い物にしようという心意気は買うが今ひとつ自分の物になってないというか恐る恐るというか ベタっとした緊張感の無い印象を与えてしまっている。もっとどこかで1つハチャメチャにぶっち切ってもいいんじゃないかな…ちょっと踏み切り方が中途半端だったかも(それは自分の趣味だ)
と文句もつけてみたが 得意技で1つ所に落ち着いてしまおうという雰囲気は無いし(多分もっと楽をしてそれなりに収まりのいいライブは出来るのだと思う)今回のライブでも後になる程良い感じの曲が出てきたので 定期的にまた聴いてどう変化していくかを見届けてみようという気持ちになった。