クリス・カニンガムの新作

http://www.rubberjohnny.tv/
http://www.director-file.com/cunningham/rubber.html
6分程の小品。今までのPVで見せて来た いつもの視覚的に派手なギミックが今回も全面的に展開されているんだけどあまりそれ自体は「気にならない」。表面的な意味では非常に地味。しかし彼の真髄は脳の中にちょっと浮かんで来てしまった素敵な妄想の1カットをどこまでも偏執的に具体化する事にある。その点でやっぱりこの作品はカニンガムの真骨頂であるし 薄暗い闇の中に閉じ込められた異形の子供がAPHEX TWINの音をがっちりと「伴って」痙攣する画は実に完璧なタイミングで こういう物が好きな者にはガッツポーズを決めたくなるような快感をもたらす。DVD化の際にはブックレットが40ページつくそうだが プロダクションノート的なものなのか それともそれ自体作品となるような物なのだろうか。いずれにせよ上記のサイトを見る限り面白い冊子になってる予感。でもグロい予感。ほとんどのカットがテレビで流せないだろうな…