今日観たビデオ・シティーボーイズ『ラ・ハッスル・きのこショー』

友人がラーメンズ好きな自分に勧めてくれたのがきっかけで
ビデオを借りてくるようになったシティーボーイズの2001年の作品。
今回は大竹まこと斉木しげる・きたろうに加えて、以前は準レギュラー状態であった
中村有志いとうせいこうが久々に参加。
一応ビデオで出ているものは殆ど観た中ではこの二人が出てくるものが好きなので嬉しい。
なんというか、シティーボーイズの三人はそれぞれ芸達者なんだけど、
基本的に強烈な動かしがたい変人というキャラなので、
それとは別の、何かしら「よわい」感じが加わった方が親しみやすいのだ。
特にいとうせいこうの、頭はいいのだけれど常に何かに迷ってるようなよわさが好きだったりする。
内容は今までの作品の中では一番大好きなものとなった。
従来のシュールなコント調の劇を、より短く切り刻んでかきまぜて、
丁度色んなフレーズから成る長い楽曲の様である。
それにしてもよくもまあ練り込まれた内容である。
緩急とりまぜ、脱力あり、泣ける内容あり、バカな掛け合いあり、痴呆ネタあり、踊りあり、コスプレあり、
舞台の合間に入る映像もしっかりと作品として出来ていて、実に贅沢な作品になっている。
今迄のものは大体面白いのだけどごちゃごちゃ入れすぎていてだるくなる瞬間がままあったのだが、
(これは私個人の感覚のずれに因る所が大きいと思うけど)
今回は一切それを感じなかった。全然本当の意味での無駄が無いのだ。
それにしても恐るべきはこれが脚本家と演出家を一新し、
さらなる前進を成功させてしまったベテラン中のベテランの彼等自身だろう。
なんて元気なおっさん達だ。格好良すぎる。



土曜の夜から友人達と西麻布イエローにセオ・パリッシュのDJを聴きにいく。
予定ではそのまま朝になったら代々木公園に花見に行く予定なのであまり踊らず聴いて楽しむ。
というか人が多すぎてあまり踊るどころではない位の混み方。
普段あまりハウスのパーティーに行かないのでセオ・パリッシュはなんか有名らしい、位にしか知らなかったのだが
確かに階段まで人がびっしりな事はあるという良いプレイだった。
ハウスDJといっても選曲は全然ハウスに囚われてなくて、
普通こんな選曲ありえないよ!ってジャンルを飛び越えた繋ぎを自然にやってのける。
そしてそれが実に頭を悩ませる事なく、(普通は変わった繋ぎをするとそのことに意識が行ってしまうのだが)
本当に楽しいのだ!
久しぶりに踊ってもリスニングでも良いと心から言い切れるDJでした。
とはいうものの、あまり踊らない代わりに酒を飲みすぎてややグロッキー気味に。



朝7時頃には終わると踏んでいたら、9時に終わるとの事。
このままではバテて花見所ではないので8時にイエローを出る。
外は入った時の大雨が嘘のように快晴。
代々木公園ではまだ人も少ないのでのんびり桜の下の長椅子で寝転がって花見。
ただあまりにも寒いので、一時間程で切り上げる事にする。
丁度野外ステージ近辺ではレイブの準備が始まっていて、それにあわせて屋台が出ていたので
タイラーメンに唐辛子を思いきり追加して食べる。ああ辛いって幸せ。