この3連休はなんなんだ。
まるでイラクでの戦争を見ろといわんばかりにおあつらえ向きな休みである。
自宅でCNNとNHK、ネットでバグダッドの中継カメラを開きっぱなしの3日間。

1日5回、定時に街中に流れるアザーン(アラーを讃える祈り)の声に魅了されまくり、
いつ攻撃が始まるともしれないのにカメラの枠からは大体平静を保っているように見える
街の様子を朝昼晩と眺めつづけるうちに、いつしかこの街に親近感が沸いてくる。
モニターの向こうは時差7時間、遙か遠くの地ではあるが、
そこでもやはり僕と同じように食事をして、仕事をして、たまには娯楽も楽しみ、
政治と全然関係なく自分の周囲の事で一喜一憂したりしているんだろう。
そう考えるとやっぱりこの戦争は理不尽で仕方ないように思えるのである。
悪政が良くなるかどうかと、自分の生活が一瞬で木っ端微塵になることと、
天秤にかけてみればわかる事だ。
こういう普通の暮しをしている人々が多数を占めているからこそ、
きっとこの戦争も次の火種になっていくのだろう。


キングゲイナーのキャラデザインの1人であり、コミックフラッパー
同名漫画を連載中である漫画家中村嘉弘は昔のPNを胃之上奇嘉郎という。
昔の、というか元々はエロ漫画描きの人なので名前を使い分けているのだろうか。
近所の古本屋で結構昔に出していたらしきBLACK MARKETという
鬼畜系と見受けられる本を発見したので購入。
ふーん。なるほど。キングゲイナーの漫画の、すっきりした絵だが妙に肉感的なタッチの元は
この頃からあるんだな。
いかにも同人誌あがりな感じでエヴァ桂正和の「I's」が元ネタっぽい作品があるのが微笑ましい。
あと結構意外だったのが、オチなしでひたすらハードな鬼畜路線の話が殆どなのだが、
結構それなりに場の雰囲気を描くのが上手いという事。締めもオチは無いといって差し支えない感じなのだが
その投げっぱなしな感じも意外と嫌な感じではなく、余韻が残る作り。
最初期の作品であろう後ろの方の作品では
唯一割と平穏な感じの話が載っているのだが、面白い同人誌を見つけたなあという感じで結構読める。
あさりよしとおをエロにもっていくとこんな感じでは?という飄々とした作風で、
エロ以外でも露出し出した今の活躍を見るに割と息の長い作家になりそうである。