[漫画]もやしもん8巻(ややバレあり)

新刊出た。俺は本誌読者じゃないので今回の地ビール編は初見のエピソード。前半はひたすら蘊蓄でほとんどビジネス漫画の如しだったが、「日本の地ビールなんて正直胡散臭い」と信じる武藤葵という酒好き農大生が、偶々知り合った地ビール生産者を通じてその熱意と現状を知っていき、あるとき唐突に自分が如何に偏見をもっていたか悟る、そのオチ2ページの展開が実に上手い。読者の気持ちと登場人物の気持ちをシンクロさせる技術が巧みなのだ。(ページをめくる漫画ならではの形式が鮮やかに機能する)。そこだけでも面白くて何度も読み返してしまった。ここからはおよそいつもの「もやしもん」らしくない? 王道の感動ストーリーになってしまうのが面白い。地ビール編最後のエピソード、農大版オクトーバーフェストの画面構成ときたら。大作スペクタクル映画よろしく空間のひろがりを出来る限りに表現し、横長画面のコマを多様したスケールのでかい絵を堪能。またこの手の映画のお約束である主役が最終回直前に倒れる所までもきっちりやり遂げなんだかものすごい感動大作になってしまった。ビール会社の幟が立ち並ぶのを見て思わず感涙しちゃうなんて自分もよくわかんないなーw 現実でのアクションとお話がリンクしてしまうのに弱いんだよな。詳しくはネタバレなので言わない。
今回の話は自分もよく色んなビールを飲むので共感しやすかったのもあるかもしれない。普段よく飲むのはシメイ各種の他デュベルにヴェデット。あとフランツィスカーナーっていうのが気に入っている。最近ポトフをよく作るのだがこれに大変合う。また日本の地ビールは断然「よなよなエール」。これは和食に合いつつ、香りが程よく楽しめるので見かけるたびに買って来てしまう。
あっついでに今日のポトフはよく出来たのでレシピをメモしておこう。
材料:鶏骨付きもも肉2本 鴨もも肉(脂は取らない)250g 小たまねぎ8個 セロリ1本 にんじん小2本 キャベツ1/2 ベイリーフ2枚 ローズマリー 塩こしょう 野菜コンソメ にんにく1〜2片
1.肉類は塩こしょうとロ−ズマリーをもみ込んで1、2時間ほど放置(塩はスープの塩分にもなるので豪快に使う)
2.その間に小さいタマネギは食べない所だけ取ってそのまま、キャベツはホールの1/4サイズにして芯を適当にけずりとる。あとは適当に一口大。セロリの葉は茎とわけて取っておく。
3.深鍋にセロリの葉以外の全部をつっこむ。キャベツだけは水分が一番出るから鍋の底へ。鍋から多少はみでそうでもなんとかなる。食材を鍋に敷き詰めてから、水は2/3くらいの水位で入れる。で、蓋をして強火で加熱。低い水位はじき野菜の水分が出て鍋一杯になる。
4.沸騰したら吹きこぼれないよう火を弱めて1時間。浮いてくる脂を取るかは好み次第と思う。鴨の脂は旨いし。
5.最後に好みに合わせて塩こしょうを足し、セロリの葉を突っ込んで数分煮て、出来上がり。食べきれなくても4日くらいはスープの味が変わっていって楽しめる。古くなったフランスパンを浸して喰うと旨いし、当然香り高い欧州系のビールによく合います。肉は他に手羽元や、豪華に1日塩漬けした豚バラ塊とかでも美味しいです。(この場合肉は先に湯に30~1時間位煮ておくと良いです。あとマスタード必須!)