吉川三国志読書中

とうとう最終章「五丈原の巻」を残すのみになってしまった。曹操関羽張飛劉備をはじめ続々と活躍していた英傑達が去っていく…ここまで読んで眠った翌朝、何かわからないもやもやした気持ちが溜まっていた。何とは無しにモーツァルトのレクイエムを選び聴いていると頭の中で何か鍵が外されたような感じになって、急に落涙してしまう。それまで自分の中では生きている人だった登場人物達が、やっと故人として歴史の中に帰っていく瞬間だと感じられたから泣いたのだと思った。これは俺なりの葬式だ。まあ演義ベースだから半分架空の人たちなんだけどね。いつのまにかキモいまでに没入してしまった俺乙。ここまであまり諸葛亮孔明にはいいイメージを持てずに読んできたが、一人地上に取り残されてしまった者の心情が測られて、なんだか猛烈に同情してしまった。
それから馬超がなんの前フリもなく墓になっててワロタ