BGMと味の組み合わせによっては脂汗が出る

菊地氏つながりで思い出したので書いておく。仕事納めの日に新宿御苑前の中国料理「古月」でランチをとっていたら(マーラー豆腐とソイを蒸したものの2品。相変わらず旨過ぎ)、それまでBGMとして大人しく溶け込んでいたモダンジャズから急に不穏な音に。DCPRGの最高にドロドロ歪んだ音が流れてきて固まってしまった。最初は静かに始まったがいよいよテンションが上がってきて大友ギターっぽいのまで鳴り出してくるといや絶対合ってないってこの場にさ俺は好きだけどサラリーマンやオサレなOLの方々が談笑しながら上品に食べていらっしゃるところにノイズギターが切り込んでくるとかジャーンジャーンはわわ敵が来ちゃいました(意味不)。
いよいよ絶好調の展開になってきて俺も変な汗を本格的に垂れ流し出した頃にはもう、「他の客が気にしてないだろうか、こんな変な気分になってるのは俺だけなのか?BGMが食事の味にここまで干渉してくるなんて知らなかった。中華の玄妙なスパイス類の味付けがそっくりドラッギーさに変換されていく。いや俺はいいけど他の客は無理だろこの味は。いやこれは危険だ危険だ」あまりの自分勝手なプレッシャーにキチガイ化すると思われたその時、声高にギターが叫んでいた所からするするとボリュームが下がり、何事も無かったかのようにしれっと元の静かな曲に変わったのだった。なんなのこの店は…。いろいろ判ったことがあって愉快な体験ではありました。