5/17
あまり記憶にない…白ワイン、赤ワイン…、牛のほほ煮込み、カタクチイワシカッペリーニ、魚介のテリーヌ、ドライトマトのパスタ、目玉焼き×2、パプリカのグリルのサラダ、ポルチーニのリゾット。菊地のマイルス本はやっと第二章。菊地氏特有の、常に感極まっているかのようなトランシーで誇張表現たっぷりの語り口に眩暈がする。話の内容はジャズ、現代音楽、クラシック、ドラッグ、ファッション、その他風俗史の多岐に渡る。この数年色々この辺りの事象に興味を持って見聞きしたおかげでそれなりに理解できていると思う。でもこの講義、生まれてこの方勉強ばっかやってそーな東大生の中で、ちゃんとついていってる人はどれくらいいたんだろうか。なんでこの講義を受ける気になったのか、で、結局どうだったか、聞いてみたい。ネットで探してもモグラ受講生しか見つからない。
SIRENのプレイ動画を見進める。面白そうなのだが絶対出来そうに無いという確信。暗くてもやもやしている場所を彷徨ってたら一般人(のゾンビ)が襲ってくるというだけでだめだ。恐い。軍人や怪獣ならいいけど、一般人(ゾンビだけど)だけはだめだ。それは俺のよく見る悪夢の中でも一番最悪なジャンルなので。とりあえず、あくまで怖くない設定で、似たような視点のアクションゲームをやってみようという事になり、買ったまま放置していたメタルギアソリッド2を始める。日常とかけはなれた設定とキャラが他人事過ぎるあまり感情移入出来ないので、長いムービーがかったるくなってくるのが難だが、ゲームのプレイ感覚自体は面白い。もうちょっとこういう系統のゲームに慣れ親しんでみようと思う。

5/18
赤ワイン。カレーライス。
前日呑み過ぎて外出予定を取りやめ、寝続ける。メタルギアソリッド2を進める。プラント編というやつから始めた事になるようなのだが、プラント全部の建物を大体巡って、中盤は越えているだろうか。狙撃するようなアクションに慣れていないので全く無様なプレイだが、EASY設定でなくてNORMALで始めた方が面白かったかもしれないと後悔。体力が削られて死ぬという事がまずないのでグダグダだ。
寝る前ポールジローの炭酸グレープジュースでポールジローのコニャックを割って飲む。デパス1。

5/19
連日呑みすぎて調子悪いかもしれん。昼はベーコン入りフランスパン、くるみパン。晩はコニャック、春雨スープ、ミニストップのよくわからん油っぽい揚げ物。ロラメット1錠。
SIRENみたいなアクションゲームは昔やったことがあるかもしれん、と検索しつつ思い返してみると、1つあった。セガサターンでやったエネミーゼロだ。当時このゲームは発売前から「壮大な駄作」のフラグを壮絶なスピードで立てていき、ゲヲタの間では色んな意味で話題になった。概要としてはフル3Dの一人称視点のアクションゲームで、宇宙船の閉鎖空間の中、モンスターが暴れているのをなんとかするゲーム。最大の特徴は、
「敵は手遅れになるほど近づく直前まで目に見えない(センサーの音だけが頼り)」
「銃の弾数が異常に少ない、撃つ直前にチャージしはじめないとだめ、射程も短い」
「セーブ・ロード可能回数がゲーム全体でかなり少なく制限されている(別ファイルでの保存すらズルをしないと不可能)」
「常に一発攻撃を受けたら即終了」
つまり、超ムズい。これはもうクソゲー認定以外ありえない感じなのだが、当時俺はこの難度を心底震えながら最後まで楽しんだ。途中でオチがわかった時には「エイリアン○のパクリじゃん!」と少し肩を落としたが、それでもなんだか涙してしまった。この超不親切設計は明らかにゲームデザイナーが敢えて設定したもので、その心意気は楽しめた。没入のし過ぎで恐怖に打ち震えながら。
結局エネミーゼロは世間的には歴史的なクソゲーということになったが、俺は好きだ。2度とやりたくないが。
寝る前に菊地のマイルス本、第三章、「カインド・オブ・ブルー」抜きの1959年。いかにもトリックスターな菊地氏のやりそうなことだ。前もどこかで同氏の文にあった気がするが、極限まで音数の少なく、ひどく気まぐれなセロニアス・モンクの音が、彼の脳内で鳴っているモーダルな音の陰画なのではないかという論にはなんかすごく腑に落ちる。

5/20
昼ベーコンエピ、チョリソーを挟んだフランスパン、チーズパイ。今日も何をやっているのかよくわからん。
起きたらものすごく体がだるくて昼前まで家で転がっていた。先月から家に押しかけている妹とは毎日ほぼ口を利かない。向こうも何がしか不満はあるのだろうが、勝手に無計画にやってきて家の生活スペースを占拠しているのだから一刻も早く出て行って欲しい。舌打ちくらいさせてくれ。なんで俺が風呂入るにもトイレに行くにも料理をするにも、ずっと鬱々として布団をかぶっている奴の気をいちいち伺わねばならんのだ。俺は一人になりたいんだ。ああこんなに毎日すばらしい気温なのに他人の匂いが混じるなんて。昨晩から朝にかけて台風の風がすごかった。家が揺れた。