初稿が上がったので一寸休憩

現在自分の職業は一応、web中心の広告映像ディレクター、
みたいな事になっているのだが(よくわからん肩書きだ)
去年から実写ショートドラマ系のコンテンツの需要が増えてきて、
ささやかながら原案、脚本から物語を書く機会が出てきた。
情報デザイン学科出の3DCG屋とバリバリの画像制作出身だからして、
そんなことが出来るように脳の構造がはなから用意されていた訳ではないのだが、
これがやってみると意外と面白い。特に、連続もの。
脚本を考えている間は脳内のCPUも、ビデオカードもメモリもフル稼働していて、
何通りも分岐の可能性をもったもやもやした映像の雲を、
うまくひっつかまえ、ひとつのストーリーとして文字で定着させる。
でもそれはやっぱり慣れてないので、とてものた打ち回る。
公開までの全工程のうち、脳の負荷としては一番ヘビーな部類だ。すごく辛い。
教科書で学んだわけではないので、
脳にしっかりしたアイデアが出てこないかぎり進まないのが主な苦しみ。
話の整合性、上司やクライアントの要望、技術、予算、締め切りといった制限や
もちろん面白さや自分の好み、チャレンジへの欲望などの面倒な部分も含め、
がんじがらめの中できれいな形を捜す。
世の中には面白い事があるんだな。
自分は撮影時の指示から編集、デザイン、選曲、MAと全行程に関わるから、
脳内妄想がテキストとして紙に定着して、
再び映像として立ち上がってくる過程はかなり気分がいい。
まあ、作業自体はどこの部分も辛いわけだけど…