6/2(木) Cafe Strada Tokyo Expansion@吉祥寺スターパインズカフェ

例によってギリギリ滑り込みセーフ。入ると客が女ばかりで一瞬来る所を間違えたかと思ってしまう。
最初の出演者はショーロクラブhttp://www.players.co.jp/~choro/index.shtml
コントラバス:沢田穣治、ギター:笹子重治、そしてバンドリン(マンドリンのようだが違うらしい):秋岡欧。沖縄がコンセプトなのに何故東京のバンドなのかという事について 一応沢田氏が海人のTシャツを着てきましたとフォロー。でも大文字はもっと沖縄じゃないからそんな言い訳不要です。音は非常に爽やかで 全然詳しくないのだがブラジル・ポルトガル辺りのラテンな音楽を都会的にアコースティックでアレンジしたもの。細部の作りまでとても美しく 難易度の高さを全く感じさず音にじっと聴き入らせる。もうなんかよくわからないけどきらめく青い海とか白い壁とか原色のペイントとか見えてきますから。沢田氏のコントラバスはなんかいいなあ。弦の鳴らせる限りの音色を引き出しているようだ。
続いてはCinema dub monkshttp://www.t-shirt-ya.com/cdm/index.jsp
フルート ピアニカ:曽我大穂コントラバ:ガンジー西垣、そしてスライド映写:石川 徹。
ステージ上の2人の背後に白いスクリーンがかけられ 照明をほぼ落とした店内にスライドでCinema dub monksの文字が投射される。外へ出かけようとしている人の静かなSEをバックにまばらなコントラバス、ピアニカ、フルートの音。時折スライドが抽象的な線、暗い空と差しかわってゆく。このバンドの名前の通り 映画の1シーンに音をつけくわえてゆく様な感覚。演奏というより全体の空気感を感じるような趣向だ。ダブの茫洋とした音色はとても好ましく潤いのある雰囲気だが 先程のショーロクラブと比べて演奏技術が見劣りしている状態で聴かせる必要のあるソロパートが頻繁に出てくるものだから途中ダレて居心地が悪くなる事があるのが難点。スライドの絵は点数こそ少ないもののかなり好みだった。
次に大文字。キーボード ボーカル:ホッピー神山、ベース:ナスノミツル、ドラム ボーカル:吉田達也
大文字のアルバムが出るらしく(物販にはもう出ていた)一応これはレコ発ライブとの事。大分タイムテーブルがずれこんでいるらしくそのせいなのかどうか判らないが演奏時間は20分で2曲…(この際曲数はあまり問題ではないが)ホッピー氏曰く気合いが入っているそうだがちょっと3人のまとまりが悪かったように感じた。やっと息が合ってきたという所で終わったような感じ。曲自体は相変わらずどこからどこまで即興なのかよく分からない素晴らしい構成だけに不完全燃焼気味… しかし本当にホッピー氏も吉田氏も声が良く出る。あれだけ演奏しながら歌うだけでも器用すぎるように見えるのだが。

最後にソークワクチンhttp://www.cosmos.ne.jp/~tohlu/salk_vacchine/
(とりあえずこれを見てくれ…)
全く予備知識無しで観たのだが女の子3人組というだけで色眼鏡なのにパフォーマンスも音もキャラも予想外に面白く結構な収穫。音は発狂したテクノポップクラムボンというか正直よくわからない。パンクなのか歌謡ショーなのかエレクトロニカなのかプログレなのか。曲の幅が広くとらえ所が無くて この人達は「〜みたいなのをやろう」とかは念頭に無いのかもしれないと想像する。しかも演奏が超ギリギリ感ありすぎ!めぐみちゃんは曲が変わる度に必死にノートを見ながらMDレコーダーの設定切り替えてるしボーカル兼キーボードのたまちゃんは天然なのか狙っているのかわからない暴走気味なトークでお姉ちゃんはハピマンにおけるペズ、電気グルーヴにおけるピエール瀧と言っておけばわかってもらえるだろうか…しかしこんな奇矯なまとまりのないサウンドに時折ちらっと忍ばせている沖縄音階 あれは確信犯なんだろうか…上手い。卓球は琉球ディスコなんてつまんないユニットいじってないで同じ沖縄ならこの人達をWIREに引っ張り出してきた方が良かったなどと無駄な妄想をしながら帰途についたのだった。