ラーメンズ

レンタル屋にいくとラーメンズのビデオで未見のものがあったので2本借りてくる。
ラーメンズ第13回公演「CLASSIC」 [VHS]
ラーメンズ第14回公演「Study」 [VHS]
CLASSICは古いホテルを共通の舞台にさまざまな出来事が起きる作品。どうもここ数作品は各コントのキャラ作りでウケを狙ったり話の持って行き方にワンパターンさが見えてきて 色々やりつくしてしまって迷走しているような感じがあるのだがこれもそういう感じ。客観性を失っているような感じか。でもお約束になってきたとはいえ複数のコントにまたがったネタの使い方も上手いしバニーボーイはキモ面白いし片桐氏の演技が洗練されて守備範囲も少し広くなった気がする。役者っぽくなってきた感じ?
次に作られたSTUDYも今までと同じフォーマットの作品だが 冒頭のコントから何か前作までと違う印象を受ける。すごく好きなタイプだ。もしかしてなにかまたブレイクスルーがきつつあるのかもしれない。言葉のつくり方もより丁寧な印象をうけるし 間の取り方や話自体もよりお笑いの文脈というより 実験的な演劇の方向に進みつつあるようだ。笑いの質も 初期には結構あった直接的な要素は少なくなり ちょっとした思考の錯覚を駆使するような不思議な笑いになっている。それは計算しつくされた美しい壷のデザインを連想する。それは良く出来た音楽を聴いた時にイメージする図形に似ている。