新選組!総集編

新選組!の総集編を観る。群像劇だった本編に対してこちらは完全に近藤の物語に絞っているので殆ど脇については語られていない。なのに山南や芹沢の死に関しては(要するに決定的な名場面)かなりノーカットでだらだら尺を消費しているのでなんか不自然な感じがしてしまう。このシリーズは絵的に観ただけでわかる素晴らしい場面というのはそんなになくて そこに至るまでのいろいろな出来事の積み重ねあってこそのカタルシスが大きいから 初見の人の心にしっかりとどいたかどうかか心配だ。伏線だらけのややこしい物語をある意味大胆な編集でよくやったなとも思うのだが。そんな物語が途切れ途切れになってしまった状態で 印象に強く残るのはやはり佐藤浩市演じる芹沢鴨だ。前後の話が全然わからなくても一々場面ごとに格好良い。