自宅で掘り出し物

ここ1年で聴く音楽の幅が随分広くなったのでCDラックの整理をしてみる。800枚弱程の所蔵CDの中には 気に入らなくなったCDも処分せずにずっと持っているので どういう経緯で買ったのかすら記憶にないものもいくらか出てくる。そういう物の中には今まさに聴きたい物もあり 天から突如CDが降って湧いた様で嬉しい。
4年前 現在は音信不通の知人から突如CDを20枚程送りつけられた事があった。全部MP3にしたので現物は何もかも処分したくなったというのが言い分なのだが 微妙に屈折した人なのであんまり信用していない。正直彼はただの一時の同僚なだけなのか友人なのか はたまた不倶戴天の敵だったのかも未だ判然としない位だし 酔っぱらって徹夜でヨタ話をした挙げ句にお前気にいらないよこの野郎と怒鳴りあっても不思議は無い殺伐感だったから 何を思ってこのラインナップで送って来たのだろう よく判らない。
XTCのアルバムを沢山。またその派生アルバム。(後に自分でも色々買い足したのでどれを貰ったのかよくわからないけど)
・Weather Reportのアルバムたくさん。(これも自分で買い足したからよくわからんけど)
・ジャコパストリアスの肖像。
ブライアン・イーノ/ナーヴ・ネット
・The Brecker Brothers/Heavy Metal Be-bop
ウェイン・ショーターのアルバム2枚
・ウォーター・メロン・グループ/クール・ミュージック
・The Dolphine Brothers/Catch The Fall
・ZNR/Barricade 3
・Hector ZAZOU / SAHARA BLUE
・Mouse Music
・あと何枚かあったと思うんだけど。
ひひひ晒してやったよばーかばーか。偶然ここ見つけたら赤面しやがれってんだ。彼が言うに昔はジャズのベースで飯を食っていたらしいので(右手の爪が分厚く変型していたし本当の事だろう。)ジャコパスを貰ったのは多分嫌がらせではないと思うのだが
なんにせよ このラインナップは自分にとって非常に大きかった。よくわからないまま何度も聴くうちにだんだんはまっていって4年経つが 今回の並べ替えでも頻繁に聴く用の棚に居座り続けている。今ならもう少し同じ音楽の話が出来るかもしれないのに音信不通なのが残念だ。心細いんだよ独りで闇雲にジャズやプログレの渾沌とした大海を渡っていくのは。しかしもう多分彼から音信は一生無いだろう。本当しんどい。とりあえず連絡とれたらCD有り難うございますってもう一度言いたい 今度はもっと力いっぱいに


貰いものでもう1枚 最近衝撃的な再発見をしてしまったものがある。確かまだ中学生の頃 当時TM NETWORKとクラシックを熱烈に愛する同志であった友人が突然「買い間違えたのであげるよ」と内容については一切触れずにただ渡して来たのだった。
滲有無
これが灰野敬二氏の音との初遭遇だった。町内にレコード屋も本屋も無く たまに遠方から頑張って買ってくるソニーの広告塔みたいな雑誌を鵜呑みにしているような子供には異質すぎた。

真っ黒な表紙、今でこそネットで調べたら判るがタイトルも作者も良く判らずブックレットも無記載。トラックは1つだけで50分程もある全く謎のCD。恐る恐る音を出してみると 当時の私には全く理解不能というか耳にしてはいけない恐ろしい物としか表現できない音がしたので 思いきり怯えた私はすぐ止めてそれきりラックの隅にやったままだった。これをくれた友人にもこのCDに関する話は一切しなかった。今からすれば馬鹿みたいな話だが正直ここの人達を笑えない。↓
笑っていいともに出てたB'sのCDの情報求む!
http://curry.2ch.net/occult/kako/1002/10027/1002738504.html

しかし 存在をそのまますっかり忘れていたこのCDを 10数年以上の時を空け改めて今聴くと かなり 良い。全然恐く無いし寧ろ心が落ち着く。この印象の変化には全く驚いてしまう。昔は暗闇を恐れていたのに今はそれが心地よいような。兎に角 気に入らないCDでも捨てたら駄目ということか。それにしてもあの時友人はどうやって買い間違えたんだ?