ひどい鬱が、
静かな海の波のようにとめどなく優しく押し寄せている。
普段何気ない生活の動作の途中で、
ふと、「死んでしまいたいなあ」と無意識に思いめぐらせている事に気づく瞬間がある。
ここまで来たか、と思う。
そういう状態になるのは、鬱状態という大きな山の、7合目位まで来てしまった証拠なのだ。
昔の私は、そこまで思い至ってしまう自分そのものに脅えたり、更に鬱をつのらせたものだが、今は違う。
脳の何かしら生きる気力を生み出す化学成分の分泌が減少していると、
人はこうも無気力に、絶望的になるものなのだなあと、
他人事のようにぼんやり感心するだけである。
よってあまり、実害がない。
ただ、はっきり困っているのは、
折角買ってきた漫画やビデオをみても、あまり面白く感じなくなってしまう事である。
小説は結構楽しめるのだけれど。これは不思議だ。
文章と絵は何か脳の刺激の仕方が違うのかもしれない。


あ、でも先週の「エアマスター」は大変楽しめました。
こんなにしっかり格闘してる(あり得ない空中戦だけど)アニメは観たことが無いかもしれません。
思わず、プロレスの良い試合を生で目前にしている様な興奮を覚えました。
動きの見せ方の巧さでしょうか。
あと、絵の元々のクセのキツさが、
少々甘い作画でも動きの良さでカバー出来るタイプなのかもしれません。