今更映画「スパイダーマン」のDVDを借りてくる。
この手のアメコミ映画は昔スポーンで痛い目にあってから、
どうも映画館まで足を運ぶ気になれないのだが、
これは予想に反して普通に良い映画だった。
スパイダーマンの設定が上手く主人公の恋愛や家族の問題に生かされていて、
謎解きや設定といった情報量の多さではなく、着実に演技とセリフで物語を組み立てていくという感じ。
派手なアクションを除いても割と楽しめるドラマになっていると思う。
ただあれ、敵役のグリーンゴブリンがこの手の映画では珍しく
リアル路線じゃなくてマンガそのままのノリでデザインされているので、
日本の特撮物を観ているような気分に陥ってしまう。これはアリなんだろうか。妙な感じだ。
あと僕は根っからクモ好きなので、クモが画面に出てくるだけで嬉しいです。
苦手な人は劇場でどう思ったんだろう。



TVでACOの新曲「町」のPVを観る。
元からこの人のPVは良作揃いだが、今回のはさらに輪をかけて良い。
音はエレクトロニカの有力株、MUMがプロデュースという事で、
本来の路線であったR&B色はとうとう完全に消え去り、
ACOの声は何重ものリバーブの膜に溶けて、
エレクトロニカの曇りガラスのようにざらついて透明な音像と一体化している。
あーこのCD、買いたいんだけどCCCDなんだよな…
音に凝ってるのにCCCDってのが悲しいなあ。