湯けむりの向こうに



今日は雪が降っている。
雨やら曇りがここの所続いていてかなり寒いのだが、
大雑把な造りのぼたん雪がばしゃばしゃと舗道に落ちていく様は
なんとなく春めいたものを感じさせる。
昼は近所の天麩羅屋のつな八で鯛の刺身定食。
(ところでつな八といえばこっちのが有名だが、別のチェーンの様だ。紛らわしいな)
天麩羅はピーマンにさつま芋、舞茸(これがうまい)、とどめに小海老のかきあげである。
このかきあげが久し振りにまともな昼食にありつく身としては気が動転しそうな旨さ。
鯛は皮が軽く炙ってあり脂の軽くのった淡麗な味。
他に客がいない時間に行ったので目の前で大きなブロックから切って
皿に盛って出してくれるのが良い。
あとここの刺身には山椒の花がいつも添えてあるのが好きだ。
そう、季節の変わり目には何か旬の旨いものが食いたくなる。
今日の晩飯は引き続き鯛シリーズということで、湯豆腐に鯛を加える。
ここが一人暮らしの安気な所で、
一人前ならスーパーで真鯛の大振りな切り身を1枚買って来れば済む。
さすがに天然物とはいかないが。360円。
豆腐は1パック98円。
春菊2把120円。
こういうシンプルな鍋は湯のだしに金をかけた方がいい。
幸い会社の近所のデパートには小鍋に合う小さいサイズで少量だけ詰めた
いい昆布が置いてあるので重宝する。大体普通は1000円前後でご立派になんたら昆布、と大書されたものが置いてあるが、
一人暮らしで調理する回数も少ない私のような者には無駄な物である。
鯛の切り身からから背骨をはずし、身を切り分ける。豆腐と春菊を切る。
水に昆布をしばらく浸してから煮立て、背骨をだし代わりに入れる。
湯豆腐だけなら入れなくてもいいかもしれないが、
この後で至福の鯛雑炊がまっているからダシをしぼりとるのだ。
つゆはぽん酢が好みなのでかぼすと薄口醤油とだし醤油を適当に混ぜる。
どうでもいいが私の好みはかぼすが多めでそれに少しの醤油、
だし醤油はほんの風味つけに留めておく。
市販のぽん酢はどうも余計な味がしすぎる気がするので、
自分で作った方が絶対いい。
で、適当に豆腐、鯛、春菊を入れていく。本当にこれだけ。
豆腐の豆の甘みと鯛の上品な甘みが春菊で引き締められていかにも早春の雪といった鍋。(意味不明)
外で高いものを食う時とは全く違った満足感が得られる。
好きなものを好きなだけ。雑炊の具材や調味料も合わせたって
800円とかからない。おまけに一人で食うのに豆腐を取ろうとして鍋の中で崩れたってお構いなしだ。
春菊も好きなだけあるぜー
ウェーハッハッハ。(関係ない)

でもテレビではVガンダムやってるんだけどな。
カテジナさんがまたあんな暴言を!
V2ガンダムカッコイー!!
ごちそうさまでしたー!