週末恒例の異臭騒ぎ

あーもうなんで週末に限って風邪をひくのだ。
今日は土曜出勤。折角家で最大限快適な夜を過ごす為に、
お昼に最近一番好きな洋菓子屋でガレットやらマドレーヌやら焼き菓子を買い込んできたというのに!
くあーゆるさん。熱出てきた。風邪で。最も腹立たしいのは、だるくなるからではなく、
味覚が鈍くなる
という事に尽きる。本当に損する。
風邪をひいたらうちでは滋養のあるものを食う云々ではなく、
家にあるどうでもいい感じの食い物を処理する期間
と決まっておりますよ。貧乏根性丸出しですね。


何故風邪をひくと味覚が鈍くなるのだろう。
大怪我をするとドーパミンが分泌されて痛覚が一時的にシャットアウトされるけど、
同様に体が危機的状況だからって味覚は関係ないだろ、味覚は。
(ちなみにドーパミンが出ても味覚は鈍くならないっすよ。食欲はなくなるけど 念の為)
嗅覚も激しく鈍麻しますね。もう最悪です。
どうせなら昨日風邪ひけばよかったのに。最悪です。
昨日は終電近くで会社を出たんだけど、
山手線ってやつは、通勤に使ってる人なら知ってるだろうけど、週末は終電近くになると飲み会の酔っぱらいだらけになるわけですよ。
そこで、当然始まるわけですよ、催し物が。
わかりやすく言うと、H+とcl-が胃の組織から分泌されて私たちはこうやって食物を消化しているんですねっていうドッキリ感謝祭なわけですよ。


満員電車の中で。


こう、疲れてるのでつり輪をつかみながら、今週末はなにしようかなとか、
今日帰ったら玉葱と人参と肉あるしカレー作ろうかなとか、そういう怠惰で楽しい事をぼんやり考えているわけですよ。
で、しばらくするとなんか変な匂いがしてくるけど、隣のおっさんが酒臭いだけかとか思ってるわけですね。
そうして人に押されまくりながらそのまま電車に揺られていると、
やがて足の踏ん張りがききにくくなってる事に気が付くんですよ。で、ふと足元を見ると、


あっ タマネギ 豚肉 人参だvなぜか全体にピンクがかかってるけど…


そこまで気が付いた途端、ちょっとした異臭、が、
「禁断の酒ゲロ臭」という名に変化して、鼻腔を大襲撃してくるわけです。
もう台無しですよ。なんかこう、人間の尊厳とか。


そしてダメ押しにその爆心地と思われる地点にフラフラとやってきて、
足を滑らせながらつっ立っている酔っぱらいのおっさん、というこれまた素敵な催し物も、
華麗に今夜の出来事を演出してくれている訳なんですよ。
もちろん私を含め周囲の人間は力の限り遠ざかって無視してましたが。


もちろん、靴の裏に少々お持ち帰りせざるを得ない何かの水溶液は忘れる事にして。
でも、電車って揺れるんだよねー