年寄りの昔話とは

原稿をテキストデータに直してくれるよう同僚に頼まれて、
丁度暇していたので延々ととある昔のドラマの台本を打ち込んでいる。
1年間ほぼ毎朝続いたこのドラマの主人公は、80過ぎた老婆である。
孫に波乱に満ちた自分の半生を旅しながら物語るというスタイルが300近い話数の大部分を占めている。
「へー随分悪い人もいたもんだねえ 大変だったんだねおばあちゃん」(要約するとこういう感じ)
物語の大半はありえない位にいじめ。もう超いじめ。行く先々家庭の中で味方無し。飯も無し。
それにあまりにも運の悪い出来事の超コンボで、(関東大震災の絶妙なタイミングが笑いを誘う)
あとはおまいはサイボーグですか?という感じの本人の万能に近い超人的能力の話である。
何度もクラスチェンジ。速攻でマスター。
おまけに美人。(周りのレベルが低すぎるだけという気もするが)
だから、たまに現れる助けてくれる人もみんな体目当て(嘘)
それが延々と子細な描写で続く。
おい。
この婆さん、あまりにも記憶力が凄すぎないか?
でも、話の中には本人の知らない筈の出来事も出ている。すげえ。

要するに、この人の子供に聞かせるスケールのでかい妄想話なんではないかという気がしてきました
そうでなかったら絶対ニュータイプとかなんかそういうの。
それが僕には出来てしまうんです。


まあ本人は全然違う話を孫にしてて、全然このドラマは関係ないのかもしれません。
結果だけ同じ。

要するに僕はいつもこの手の回想形式の話は、
実際そのシーンをどうやって語っているのかの方が本編より気になって駄目です。
誰か全部語り形式の作品をお願いします。
画面には語り手と子供だけ、延々と出続けて欲しい。あとは想像するので結構。