[漫画]三宅乱丈「PET」リマスターエディション 4巻

人の心に入り込み操作し、時には「壊す」ことを生きる糧とさせられた子供達の物語。大胆な絵柄とは裏腹に、運命と大事な人間との絆にがんじがらめにされてしまった登場人物達は、その狭い視野の中で僅かな可能性をもとめひたすら奔走するも今にも溺れ死にそうな有様。走るそばから足場が崩れていくようなイメ−ジの連続にこちらも息が詰まりそうです。あとド変態の自分としては本作やたらと放心したり自失した状態の描写が多いのでアレな意味でも目がはなせません。

[漫画]三宅乱丈イムリ」3巻

なんでそこまでしか買ってこなかったの俺ー!!!!ばかばか!
上記の「PET」で得た精神世界の描写を一要素に、さらに洋物ばりに異世界SFの要素をがっつりものにしてしまうとは…女性作家で抒情的な描写も多めのSFということで往年の竹宮恵子なんかも思い出しますけど、とても「新しい」感じがします。「ぶっせん」の時はおもしろいコメディー作家が出て来たなんて思ってたけど、ぜんぜんそんな器に収まるもんじゃなかった。

他にも今日は漫画読みまくったが、上の2作品立て続けに読んだせいで、イメージ酔いみたいなの起こしてますわ…素で幻覚見えそう。いやまじで

[ゲーム]FF13

去年内にクリアしてたよ!てわけで総括すると70点くらいだったかと。要素別にみるとシナリオは最悪。世界観も、物語の骨子も悪くないのだが枝葉の具体的な描写がことごとくがっかり。オートクリップの解説を読むのと読まないのとで全然納得度が変わってしまうような、またそれでも説明不足すぎるご都合主義の展開は本当に残念。特に最後は完全に意味不明。世界観や設定自体はかなり良いのに本当に勿体ない…。美術は最高。話が残念でもとりあえず画面に目を向けさせ続ける意欲が湧いたのはこのおかげ。特にノーチラスでのパレード、戦艦リンドブルムの登場シーン、グランパルスの大平原に入った所と、ヲルバ郷の描写、ラスボスの造形、そしてコクーンの最期の造形は本当に素晴らしかった!ただ部分によっては何が起こっているのかさっぱり把握できないカット割りなのは残念だった(特に最後のダンジョンの遷移描写な!)。戦闘システムも勿論非常に良かった。飽きっぽい自分が最後まで戦闘を楽しめてたからな。一番エキサイトしたのはジャガーノートに初遭遇した所だった。もう、あれに勝てた時なんか興奮し過ぎて肩で息してたからな… ただ、改造システム、お前は駄目だ。中途半端過ぎ。もっと武器をがんがん交換していくか、特定の素材と合成していかないと勝てない敵がある、とか個性づけを盛り込んでいけばよかったのに。あとこれと連動してショップがうまく機能できてなかったのも残念。生体素材の店と最後にでてくる高額商品の店以外あんまり意味ないよね?これ。
とりあえずこれらの駄目な部分を見直した続編みたいなのがあればやってみたいです。