2/20 After Effects Night vol.02 俺レジュメ

http://www.event-web.net/aen/
渋谷AXにて18:00から。ほぼ満員。AEのCS4新機能についてのセミナー。
【第一部】
まずスペースシャワーTVのジングル制作を作例に3Dモデル読み込み機能のデモ。
objファイル(3Dモデルデータの汎用的な形式)をPhotoshop extendedに読み込める。画面内で普通にモデルをぐるぐる回してみれます。obj内の各パーツがPhotoshopお馴染みのレイヤに分かれているのはなんかおもしろい。レイヤ別にマテリアルの設定が出来る。透明度や反射率も当然いじれる。またテクスチャを普通にフォトショのブラシツールで書き込めるのは素敵だね。昔3D屋と2D屋両方やってた身にしてみるとちょっとwktk。モデルをPSで色付けした所でAEで読み込み。ここからは普通に3Dレイヤ扱いで動かせます。
備考:
・3Dモデルを扱えるといっても、所詮プロユースの3Dソフトの様に凝りに凝った設定を与えられるわけではないのだから、単に今まで平面の素材しか3D軸で扱えなかったのが箱物も扱えるようになったという程度に思うべきだろう。もともとAEでのマテリアル設定はお世辞にも充実しているとは言えないし。(今まではそれで充分だったと思うけど)まあそれだけでも色々表現は広がりますな。もっと動作が軽くなったら次の世界も見えてきそうなんだがなー。
・デモ機の環境は詳しくは説明されていないがvista64bit、ビデオカードはクアドロ。XPはちょっとしんどいのだそう。メモリ管理周りだろうか。
・3Dモデルを組み込んだコンポジションをさらに動かすのは重すぎるのでなるべく個別にアニメーションをつけるか、こまめにプリレンダしているとの事。5ではもっと改善しています、とadobeの人がアピール。
・会場に3DソフトとAEを併用していますか、と呼びかけたが400名あまりの客のうち10数人だった模様。逆に3D屋だったらほぼ確実にAEかそれと似たようなソフトをコンポジットに使っていると思うのだが、そういう客は少なかったみたい。
他にtipsとして2点トラッキングによるモーションコントロールカメラ無しでの映像合成解説。一方の映像をもう一方の撮影現場でミキサーで合成しプレビューしながらなんとなく合わせて、後はAEで調整。ローテク力押しだ。まあ実際そんなもんだよね…
【第二部】
いわゆるバカドリルの人こと漫画家タナカカツキ(いやすばらしい映像作家です。)とあと名前を忘れたがB-DASHのビデオとか作ってる人のコーナー。トゥーンシェーダー(アニメ調にするエフェクト)について。3Dソフトのトゥーンシェーダーに親しんでいた自分には新鮮味もなくて何の勉強にもならなかったが、タナカカツキを楽しむコーナーなのだからしかたないのです。新作が休憩時間に流れてたけど引っ越してテレビHDに買い替えたら絶対に買うね!

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【第三部】
タワーレコードのIDを作例に今回本体ソフトに標準装備されたトラッキング機能、mochaのデモンストレーション。踊る人の映像をさらにタイムリマップでいじり倒したもの対して、顔のパターンを5角形(点の数は任意)で捉えてトラッキング。あと作例の実写はハイビジョン映像が撮れる話題の一眼レフ、5Dmk2で撮ったとの事。確かにボケあし奇麗。
他、興味深かったのはFinalcutのプロジェクトをxmlデータとして書き出し、Premireで読み込める事。クロップ情報もちゃんとついてくる。さらに、Premireのシーケンスの一部を選択してAfterEffectsでエフェクトをかけられる。すると開きっぱなしのPremireに反映される、というソフト間連携のデモ。正直これがこの日で一番感動した。すげえやりたい。これの為にFC捨ててもいいかも…と洗脳されかけた。
他補足:
・PremireはAVCHD、P2データは今回から直にシーケンス上で扱えるように。
・PSex.の半自動マスク抜きデモ(でもやっぱりこんなのやりたくないけど。)

まとめ:そりゃ動作も重くなるよ。面白そうだが。今の仕事に丁度向いてそうな新機能が多いので食指は動く。目玉の3Dモデル読み込みについては、本格的に3Dソフトに熟達しなくても単純なモデルを作れるようになるだけで一人で出来る表現の幅は結構広がるかも。ていうか重い以上それしか用途が無さげとも。制作現場で実際に使うと予期せぬトラブルもどんどん出そうで心配だし相当にマシンスペックが充実してないとバリバリ仕事で使うのには辛いかもしれない。。まあ兎に角CS4は既に手元にあるので今度試してみよう。