12/6 菊地成孔とペペ・トルメント・アスカラール(渋谷オーチャードホール)

おとついは菊地成孔のペペを聴きに渋谷のオーチャードホールに行きましたが
気が狂ったのかというのが相応しいほどの街の混みよう。
広い歩道がナチュラルに4、5列で渋滞してるようなもん。
車道もこれはもうね。歩いた方が早いよね。おかげで上演に遅刻しかけたよ。
オーチャードも実質満席だったんじゃないのー
1杯1200〜2200円するワインもものすごい勢いで売れて幕間に完売してたよね。
お金はあるところには本当あるんだなあ
演奏は大変良かったです。死ぬほど、ではなかったし、「記憶喪失学」というアルバム自体の完成度があまりにも高かったので、そこからさらに驚嘆することは難しいものです。でもこれは良い体験でした。それにクラシック仕様のホールで聴けたのいうのがとても大きかった。和音の響きや中高音のニュアンス、楽器の素材感をどこまでも味わいつくすような音の聞こえかたはクラシックホールでないと味わえないものだろう。確かにオーチャード・ホールでの公演を菊地氏が熱狂的、宗教的なまでに特別視するのもちょっと判る気がした。
・メンバーが変わってなんか雰囲気ががらっと変わった感じのするペペだが、1枚目のアルバムから演奏された曲がなかなかの破壊力でよかった。1枚目は随分キャッチーなメロディーしてたんだなあとか再認識。今のバンドはそういう美味しいところに抜け目なくピントを合わせられるバンドだ。
・幕間でアルコールを頂いたせいもあって、2幕目で心地よさに何回か寝かけたのだが、それがあまり惜しい感じがしないというか、寧ろこんな気持ち良い音で眠れて幸せだなあなどと。
・ピアノの人はアドリブ多目だとすごくつまんないけど、わりときっちりした演奏させると中々輝いているなあなどと色々考えた。いい意味でも悪い意味でも良く目立つ。
・菊地氏のトークはもごもごしててあんまりきこえなかったよ。箱の鳴りがトーク向きじゃないのもあるけど、なんだか変なテンションだったよね?超興奮してるっていうか。シラフだと思うけど…というか俺の耳がもはやこのときイントゥルメンツ専用にチューンされてて人語として解析するエンジンが起動してなかったせいもある。レヴィ=ストロースの100歳を客に無理やり祝わせてるのはなんかわかった。
・今度オーチャードホールでクラシックをききたいとおもった。