ここ数日同僚にPhotoshopを教えながら仕事をしている。
昔、某CG学校で講師をしていたのでこの手の事は得意なのだが、
問題はこれは授業ではなく、共同で仕事をしながら覚えてもらうという点だ。
要するにぶっつけ本番という奴だ。
全員Photoshop使えて当たり前という以前の職場で通用した、
この時間になったらもうデータが上がってくるだろうという予測が今度は全然役に立たない。
しかもPhotoshopの理路整然としているが傍目には煩雑なルールに惑わされて予想外の間違いを連発してくれるし、
3分おきに同じような質問をしてくるのでこっちの仕事は一向にはかどらない。
ううむ。初めて使えない新入社員に対してキレる先輩の苦労という奴をわかった気がする。
僕がお世話になった過去の先輩達はみんな偉いんだな。
今回の生徒は初心者にしては比較的飲み込みが早い方なので助かったけど、
本当に鈍い人は鈍いからな。なんていうか、DNAレベルで適性が無いって感じの。
そういう人って、これから先どうやって生きていくんだろう…
昔講師の助手として受け持った生徒の中に、絵画を大学で専攻しているのだが、
どうしてもデジタル作業の根本的な所から理解が出来ない人がいた。
彼のアナログ制作における発想はとても独創的で絵や書画の作品はなかなかの出来なのだが、
それをいざデジタルの領域に持ち込もうとするとすぐに詰まってしまう。
そもそもデータのセーブとロード、階層構造等の基本概念が
1年もある受講期間を費やしても一向に身につかないのだ。
ましてやその学校では一部の機材にUNIXを使っていて、
只でさえ素人には意味不明なのにコマンド入力や権限の設定云々まで理解できるわけがない。
彼のアナログ制作に関する才能はクラスメートの誰もが認める所で、
結局彼の作品で最も立派なものは同級生の制作に使われたテクスチャーやタイトルという事になってしまった。
あの気のいい彼は今どうしてるんだろうか。
「君は無理にパソコンを使おうと思わないで、その発想を生かす為にいいオペレーターの相棒を見つけた方がいいよ。」
大金を払って受講しに来たのにそんなキツい事は言えずじまいであったが、
このデジタルツールだらけの今、上手くやっているのかどうか、時々彼の事を思い出す。
ま、僕よりお偉い人になってたりして。




昨日の日記でキングゲイナーの12、13話は駄目みたいな事を書いたが、
今朝気分が良かったので見返してみたら、
13話はやっぱり駄目気味だと思うものの12話は普通に楽しめた。
やっぱり鬱入ってると駄目なのかな…
あと知らず知らずのうちに良作だった回のレベルに頭を合わせすぎてる気がするし、
前半で戦闘が終らなかったらそれだけで間延びした気になるんだよな…
1話につき2回戦闘のハイスピードに慣れすぎてるのか。